江本孟紀氏「各球団はトレードを積極的にやるべき」

－－江本さんが長年、指摘してきたことですね

「そして、トレードがいかに必要かも、雄弁に物語っている。その意味でも、大田の活躍は実に喜ばしい」

－－そこを詳しくお願いします

「巨人にいたら、今の打撃はできなかったろう。実際、直らなかったわけだから。チームに合う合わない…は、あるんだ。日本ハムから巨人に移籍してきた石川も、３本塁打を放って、いまやスタメン。環境を変えてやると、開花する。くすぶっている選手が、生き返る。その典型例だね」

－－なるほど

「エモトもプロ１年目の１９７１年オフに、東映（日本ハムの前身球団）から南海（ソフトバンクの前身球団）にトレードされた。すると、当時の野村克也監督が『これくらいは勝ってくれ』と背番号『１６』をくれた。プロ未勝利の俺に、だよ」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170523/npb17052308000001-n2.html

「東映では来る日も来る日も、試合で練習でと、さんざん投げさせられたから、“土台”はできていた。そこへもってきて、背番号１６だろ。意気に感じるし、目の色も変わるわな。７２年は実際に１６勝したよ」

－－それもすごい…

「大金を積まれて、複数年契約で、しばらくは生活安泰…というＦＡとは、そこが違う。だから、ＦＡよりも、トレードが活発になった方がいい。くすぶっている選手に、活躍の場を与えてやる方が、球界の活性化につながるじゃないか」

－－そうですね

「トレードにマイナスイメージなど、ないんだ。まだまだ、くすぶっている選手は多いはず。
各球団は７月３１日の期限まで、どんどんトレードをしてほしいね」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170523/npb17052308000001-n3.html

人的保障みたいにリスト作って弾かれた選手を
各球団一枠使用できるみたいな