パワプロ「よーし、甲子園に向けてがんばろー!」
聖「うむ、そうだな」
あおい「…うん」
みずき「…」
パワプロ「ん?あおいちゃんもみずきちゃんもどうしたんだい?」
矢部「あおいちゃん、みずきちゃん…元気出すでやんすよ」
あおい「うん…」
矢部「ほら!みずきちゃんも元気出さないとパワプロくんに怒られるでやんすよ!」
パワプロ「その通りだよ!元気出していこう!」
パワプロ「ほんとにどうしたんだい?」
あおい「あはは、一週間も経つのに慣れないもんだね」
パワプロ「二人共様子がおかしいなあ…ねえ、聖ちゃん?」
聖「…仕方ないことだぞ」
矢部「もう!こんなことじゃ天国のパワプロくんも浮かばれないでやんすよ!」
パワプロ「へ?」
あおい「そんなこと言ったってしょうがないじゃない…悲しいもんは悲しいんだよ!」
みずき「そうよ!矢部先輩は無神経よ…」
パワプロ「ちょ、ちょっとどういうこと!?何かのドッキリ!?」
聖「パワプロ先輩は死んだのだ…一週間前交通事故に遭ってな…」
パワプロ「…」
パワプロ「えええええええ!!!!??」
パワプロ「さーて練習も終わったことだし帰るか」トテトテ
パワプロ「ふぅ…すこしフラつくな。ちょっと練習頑張りすぎたかな?」アハハ
??「・・・んすー」
パワプロ「ま、甲子園目指すならこれくらいは必要だろ」
ブ—-ン
矢部「パワプロくん危ないでやんすー!!!」
キキ—–!!!
パワプロ「っ!?」
ドンガラガッシャ–ン!!!!
矢部「い、急いで救急車でやんす!1145141919…つ、繋がらないでやんす!!」
運転手「や、やべえ!!」ブ—ン
矢部「あ、くそ!逃げるなでやんす!!」
ナンダナンダ?
ヒキニゲダッテ!?
ヒェ…
矢部「くそ!なんで繋がらないでやんすか!誰か救急車を呼ぶでやんす!」
オイオイダイジョウブカヨ
カワイソウニ…
??「とりあえず救急車を呼ばないと」ピポパ
??「もしもし、救急車お願いします。パワフル第二通りです。はい。怪我人の様子は…」
医師「…」
パワ父「…終わったのか?」
パワ母「パワプロは!?パワプロはどうなんですか!?」
医師「残念ですが…」
パワ母「ファッ!?」
医師「もう少し搬送が早ければ何とかなったかもしれませんが…」
医師「(助けられなくて)すまんな」
パワ父「ええんやで(ニッコリ」
パワ母「いかんでしょ(憤怒)」
パワ母「パワプロ…パワプロォォォォ!!!!!!」ボロボロ
医師「本当に…申し訳ありません…」
パワ父「いえ、息子のために…最善を尽くしていただき…ありがとうございます」ポロポロ
??「すみません、僕がもう少し早く救急車を呼んでいれば…」
パワ父「いや、礼を言わせてもらおう。君はパワプロの友人かね?」
??「いえ、通りすがりの一般人…ではないか。とにかく、パワプロくんと面識はありませんよ」
??「ただどうしても他人には思えなかったのでね…協力させていただきました」
パワ父「そうですか、見ず知らずの息子のためにありがとうございます…」アタマサゲ-
??「いえ…では僕はこれで…」
パワプロ「そ、そうだった…俺はあの日の帰り道にトラックに轢かれたんだ…」
みずき「聖…改めて言う必要無いじゃない…」グスン
聖「すまない…」
パワプロ「みずきちゃん?おーい、みずきちゃん?」
みずき「…」グスン
パワプロ「き、聞こえていないのか…あおいちゃーん!!」
あおい「…」ウツムキ-
パワプロ「ひぇ…」
パワプロ「それじゃあ、矢部くん!この!」スカッ
パワプロ「拳が素通りした…」ゾォ
聖「そういうことになるな」
パワプロ「ファッ!?」
みずき「どうしたの聖?」
聖「すまない、独り言だ」
矢部「でもこれじゃあ練習にならないでやんすね…」
聖「当分の間野球部は休みにしないか?心の整理に各々時間が必要だろう」
あおい「そうだね。じゃあ当分ボクはお休みするね。今日はこれで…」スタスタ
みずき「私も…帰りますね」スタスタ
矢部「じゃあオイラも帰ってガンダーロボのアニメでも見るでやんす」シュタタタタ
パワプロ「…」
聖「…」
パワプロ「あの…聖ちゃん…?」
聖「どうしたパワプロ先輩?」
パワプロ「や、やっぱり!聖ちゃんは俺の声が聞こえるんだね!?」
聖「姿も生前通りくっきり見えてるぞ」
パワプロ「でもどうして聖ちゃんだけ?寺生まれだから?」
聖「それは関係無いと思うが…とにかく私にだけは見えてるようだぞ」
聖「ああ、葬式もしたし間違いないぞ。数日前だったか…私にだけパワプロ先輩が見え始めたのだ」
パワプロ「そうか、じゃあ俺は間違いなく幽霊なんだな…」
聖「パワプロ先輩…死んでしまった相手に言うことじゃないと思うが…まあその…気に病むんじゃないぞ」
パワプロ「大丈夫だよ。野球が出来なくなったのは残念だけど…こうして聖ちゃんとも喋れるし…死者の中ではラッキーな方なのかも」アハハ
聖「パワプロ先輩…そのことなんだが…」
パワプロ「ん?どうしたんだい?」
聖「酷かもしれないがずっとこのままという訳にはいかないのだ」
パワプロ「どういうこと?」
パワプロ「そうなのか…」
聖「私もパワプロ先輩とお別れになるのはもちろん嫌だ」
聖「しかし…成仏して生まれ変わった方がパワプロ先輩の為だと思うぞ」ウルウル
パワプロ「聖ちゃん、ありがとう。そこまで俺のことを考えてくれていたんだね」
パワプロ「俺…成仏するよ。聖ちゃん、手伝ってくれるかい?」
聖「もちろんだぞ。全力でサポートさせてもらおう」
パワプロ「でも成仏ってどうすれば良いんだろう?」
聖「その道のプロに相談してみるのだ」

ドラフ島(8)の巫女さんを思い出した
聖「らしいぞ。やほーちえぶくろというところで聞いたから間違いないぞ」
ガチャ
霊媒師?「オーウ、プリティーガールですねー。どうぞ椅子に座ってくださーい」
聖「うむ」
パワプロ「ね、ねえ聖ちゃん…明らかに日本の人じゃないよね?大丈夫なの?」
聖「偏見は良くないぞパワプロ先輩、いんたーねっとで調べたのだから大丈夫だぞ」
霊媒師?「オウ?誰と話しているのですかー?」
聖「む、貴方には彼が見えないのだろうか?」
霊媒師?「ホーウ、霊ですか?ちょっと待っててくださいね…」
パワプロ「ほんとに大丈夫かな?」
霊媒師?「見えましたー。ズバリ男の方ですねー?」
聖「その通りだ。彼を成仏させる方法を教えて頂けないだろうか」
聖「それはいくらだ?」
霊媒師?「アハハ!20万円でーす」
パワプロ「高!高すぎるよ!」
聖「むう…でもそれでパワプロ先輩が成仏できるのなら…」
パワプロ「いや聖ちゃん…やっぱりどう見てもこの人怪しいよ。さっきから一度も俺の方見てないし…」
聖「なー!!私を騙そうとしたのか!?」
霊媒師?「騙してなんていませーん。私は元大リーガーのエリート霊媒師でーす。信頼してくださーい」
聖「じゃあパワプロ先輩が何を言ってるか当ててみるのだ」
パワプロ「え?えっとじゃあ…『甲子園』とか?」
聖「どうだ?」
霊媒師?「オーウ急に耳が痛くなってきましたー。今日は店じまいでーす」
パワプロ「とんだ詐欺師だったね…」
聖「やはりいんたーねっとはダメだったか…」オチコミ-
??「どうしたんだい?こんなところで落ち込んで…」
聖「なー!!パワプロ先輩と同じ顔だと!?」
パワプロ「ほ、ほんとだ!!まさか俺の生き別れの双子!?」
??「パワプロ…君はパワプロくんの知り合いなのかい?」
聖「し、失礼した。私はパワプロ先輩と同じ野球部の後輩だぞ。そういう貴方は?」
??「はは、ごめんごめん。俺はパワポケ、あの事故の時にパワプロくんを病院まで連れていっただけで特に知り合いとかじゃないよ」
パワプロ「そうだったのか、親切な人だな」
聖「そうだったのか。パワプロ先輩に代わって礼を言わせてもらうぞ」
パワポケ「いや…結局助けられなかったからね…でも博士の研究室に運んでいればあるいは…」ボソッ
聖「ん?それはどういうことだ?」
パワポケ「あはは、何でもないよ。それじゃあね」スタスタ
パワプロ「なんだ、良いやつじゃないか。さすが俺のそっくりさん」
聖「今の男…歩き方が妙だったな…それに異音がしたぞ」
パワプロ「そう?俺は気づかなかったけど」
聖「まあいい、今日は帰るぞ。パワプロ先輩も着いてくると良い」
聖「あまりジロジロ見るんじゃないぞ」
老人「おや、聖ちゃん。こんばんは」
聖「うむ、こんばんはだぞ」
パワプロ「誰?」
聖「最近よく参拝しているご老人だぞ」
パワプロ「へー」
聖「パワプロ先輩はここで寝ると良い」
パワプロ「ぶ、仏像が一杯だね…」
聖「明日は学校に行ってみよう。生前の思い入れが深い場所だから何か手がかりがあるかもしれないぞ」
パワプロ「そうだね。じゃあおやすみ」
あおい「でも聖がそんな嘘つくはず無いし…ボクは信じるよ」
矢部「じゃあパワプロくんはここに浮いてるでやんすか?」
聖「いや、幽霊と言っても足はあるし普通に歩いてるぞ」
パワプロ「あはは、矢部くんはアニメの見過ぎだよ」
矢部「聖ちゃん…パワプロくんに聞いて欲しいことがあるでやんす」
聖「矢部先輩にしては珍しく真剣な顔だな。どうした?」
矢部「女湯を覗いたり触ったりは出来るのでやんすか?」
あおい「」バキッ!
矢部「痛いでやんす…」
みずき「さ、バカはほっといてパワプロ先輩の話に戻しましょ」
みずき「確か…成仏させなきゃいけないんだっけ?」
聖「そうなのだがパワプロ先輩が諦めムードなので説教していたところだ」
あおい「良いなぁ…聖だけパワプロくんと話せて」
パワプロ「俺もあおいちゃんや皆とも話したいんだけどね」
矢部「成仏させるなんて可哀想でやんす!ここは生き返らせてあげてハッピーエンドでやんす!」
あおい「矢部くん、アニメじゃないんだから…」
あおい「聖…何言ってるの?」
聖「パワプロ先輩を生き返らせる」
みずき「ちょっと聖!?何言ってるのよ!そんなこと出来るはずないでしょ!?」
聖「そもそも幽霊と話が出来るというだけで非現実的なのだ。何が出来ても不思議じゃないぞ」
パワプロ「俺が言うのもなんだけどさすがにそれは無理じゃないかなあ?」
聖「無理で元々。そもそも成仏の方法もわからないのだ。挑戦してみても良いと思うが…?」
みずき「ふん、面白そうじゃない。私は乗ったわ!」
あおい「ボクも!やっぱりパワプロくんには生き返って欲しいよ!」
矢部「やれやれアニメと現実を混同しすぎでやんすよ。でもたまにはそういうのも悪くないでやんすね」
パワプロ「み、みんな…」
聖「全員異議なし…だな」
聖「ああ…先日妙なことを口走る男と会った。パワプロ先輩と同じ顔の男だ。みんなにはそいつを探して欲しい」
パワプロ「あいつを探すのかい?」
あおい「そんなにそっくりなの?」
聖「ああ、見間違えるほどにだ。そいつが鍵を握ってるはずだぞ」
矢部「じゃあみんなで手分けして探すでやんす!」
あおい「すみません、この写真の人見ませんでしたか?」
あおい「そうですか、いえ、ありがとうございます」
あおい「うーん、なかなか見つからないな…」
・・・・・・
みずき「うーんこの辺じゃないのかしら?次はパワフル4丁目の方まで行ってちょうだい」
ドライバー「わかりました、みずき様」
ブロロロロロロ…
・・・・・・・
パワプロ「そんなに簡単に見つかるかなあ?」
聖「黙って探すんだぞ、パワプロ先輩」
パワプロ「うーん、俺って幽霊だから聞き込みとかも出来ないしなあ」
聖「同じ顔なのだからてれぱしーとやらは使えないのか?」
パワプロ「いやいや無理だよ」
・・・・・・
矢部「お、新しいガチャガチャでやんす!これはコンプリートしないと!」
ガチャンコガチャンコ
パワポケ「ん?あれは?」
矢部「もう!またダブったでやんす!偏らせ過ぎでやんす!!」
パワポケ「亀田くん、こんなところで何してるんだい?」
矢部「は?パ、パワプロくんでやんすか!?」
パワポケ「え?違うよパワポケだよ。ついにおかしくなったのかい?」
矢部「すると君が聖ちゃんの言ってた男でやんすか。やったでやんす。オイラの大手柄でやんす」
パワポケ「ん?君は?亀田くん…じゃない?」
みずき「すっごーい。ほんとにパワプロ先輩と瓜二つね」
あおい「こんなに似てる人が世の中にはいるんだね」
パワポケ「で、今日は何のようだい?お仲間まで引き連れて」
聖「単刀直入に言う。パワプロ先輩を生き返らせるのを手伝って欲しい」
パワポケ「あはは、俺みたいな普通の人間が死人を生き返らせることはできないよ」
聖「貴方が普通の人間だと?ふふ、笑えない冗談だぞ」
みずき「ちょっと聖!どういうことなの!?」
聖「この男…人間じゃない。おそらくロボットだ」
パワポケ「へぇ、察しが良いんだね。半分正解だ。いかにも…俺はサイボーグさ」
あおい「ええー!?」
聖「やはりか…」
パワポケ「で?サイボーグなら人を生き返らせることが出来るとでも?」
聖「いや…サイボーグというなら貴方を改造した技術者がいるはずだ。その人に頼めばあるいは…」
パワポケ「いえ、この人たちが唐沢博士に会いたいと」
唐沢「ほほう、可愛い子たちじゃな」
聖「唐沢博士、パワプロ先輩を生き返らせることが出来ないだろうか?」
唐沢「どういうことじゃ?」
聖「これこれこういう経緯だぞ」
唐沢「むう…確かにパワプロとやらの体を作ることが可能じゃ。だが魂は宿らん。ただのソックリ人形にしかならんぞ」
聖「そ、そんな…やっぱり無理なのか…」
パワプロ「俺がその人形の中に入れたら解決なんだけどな…」
あおい「聖…」
みずき「ちょっと何笑ってんのよクソメガネ!」
矢部「みんなおバカさんでやんすね~」
みずき「なんですって!?」バキッ!
矢部「痛いでやんす…まあオイラの話を聞くでやんす」
聖「何か良い案があるのか?」
矢部「遥か異国には器となるものに魂を宿らせる錬成術というものがあるでやんす。それを使えばパワプロくんを擬似的に生き返らせることが可能でやんす!」
あおい「そんな方法があるの!?」
パワプロ「矢部くん…それこの前読んでた漫画の話じゃないか…」
聖「矢部先輩…それは漫画の話じゃないのか?」
矢部「あ…そうだったでやんす」テヘペロ
あおい「…」ドカッ!バキッ!
矢部「酷いでやんす…」
あおい「今日はとりあえず…解散しよっか…」
矢部「それが良いでやんすよ。オイラも家で色々調べてみるでやんす」
みずき「私も家の人に調べてもらうわ」
聖「そうだな…では帰ろう」
パワプロ「そうだね…」
老人「どうしたんじゃ?聖ちゃん」
聖「む、ご老人…」
老人「何か悩んどるようじゃな。この老いぼれで良かったら話を聞くぞ」
聖「実は…」
・・・・・・
老人「ふむ。尊敬する先輩が亡くなってしまったか…」
聖「阿呆かと思われるかもしれないが仲間みんなで生き返らせようと頑張ったのだ。しかし当然の如くその術は見つからなかったのだ」
老人「死んだ者を生き返らせる…今まで何人の人が、望んだ事だろうね。しあわせですな。パワプロさんは…こんなにも思ってくれる人達がいる…」
老人「聖ちゃん、これを君に授けよう」
聖「ペンダントと…これは?何かの卵か?」
聖「待ってくれ!この卵をかえすと何かが起こるのか?もしかしてパワプロ先輩が…」
老人「ああ…ただし、うまくいくとはかぎらない。だが結果のために行動するわけじゃあるまい?」
老人「行動するから結果がついて来る…そのはずじゃ。そいつを忘れん事じゃな。お前さん達のパワプロを思う気持ちがあれば、あるいは…」
聖「詳しく…聞かせてほしい」
老人「『死の山』という危険な場所がある。ここは人を生き返らせる力を持っておる」
老人「ただしその力を引き出すには本当にその人が大切で必要でなくてはならない存在である事。そしてその人ソックリの人形が必要じゃ」
聖「このペンダントと卵と人形を持ってその山に持っていけば良いのか?」
老人「信頼できる仲間と共に…な。しかし命の保証はないぞ」
聖「無論、覚悟の上だ」
聖「丁度良い、みずきはこれを持っってくれ」
みずき「何これ!?パワプロ先輩の…人形?」
パワプロ「わわ!?俺そっくり!?」
聖「唐沢博士に作ってもらったのだ。どうしても必要な物なのでな」
聖「あおい先輩はこの卵を頼むぞ」
あおい「うん…でも聖、どういうこと?パワプロくんを生き返らせる方法が見つかったの?」
聖「これこれこういう訳だぞ」
あおい「そうなんだ…希望が見えてきたね」
聖「しかしとても危険な道のりらしい。命の保証もない。それでもパワプロ先輩を助けたい者だけついてきてくれ」
みずき「しょうがないわね。聖だけじゃ心配だからついて行ってあげるわ」
あおい「ボクも行くよ!パワプロくんを救うためだもんね!」
パワプロ「みんな…本当にありがとう…ってあれ?矢部くんは?」
聖「矢部先輩は呼んでいないぞ。あの男がパワプロ先輩のために命を賭けるとは思えないからな」
みずき「懸命な判断ね」
矢部「待つでやんすー!」ダダダダ
あおい「矢部くん!?」
矢部「オイラも連れていくでやんす!」
パワプロ「矢部くん…」カンド-
矢部「くっくっく…パワプロくんが生き返ったらうんと恩に着せてやるでやんす」ボソッ
パワプロ「矢部くん…」ガッカリ
聖「よし!では出発だぞ!」
あおい「ここが死の山…」
みずき「すごい風ね」
矢部「やっぱり帰りたくなってきたでやんす…」
パワプロ「ん?」
聖「どうした?パワプロ先輩」
パワプロ「何だかこの先に行けないや。俺は入れないのかな?」
聖「不思議な力を持つ山らしいからな。死者は入れないのだろう。パワプロ先輩はここで待っていてくれ」
パワプロ「俺が言うのもなんだけど…みんな気をつけてね」
聖「ああ」
みずき「結構キツイわね。今どれくらいかしら?」
聖「中腹、といったところだろうな」
矢部「ん?あれは何でやんすか!?」
あおい「何あの化け物!?こ、怖いよ…」
みずき「明らかに仲良くしましょうって感じじゃないわね」
聖「あの刺々しい殻を避けて中身を攻撃すれば何とかなりそうだぞ」
あおい「うぇえ…流石にあれとは戦えないよ…」
矢部「…オイラがあの化け物の気を引きつけておくでやんす」
あおい「え!?」
矢部「ここはオイラに任せて先に行くでやんす!!」
矢部「オイラにもたまにはカッコつけさせるでやんす」
みずき「メガネ…見直したわ。さあ、今のうちに行きましょ!」
矢部「パワプロくんのことは任せたでやんすよ」
聖「矢部先輩、死ぬんじゃないぞ」
シュタタタタタタタ…
矢部「みんな行ったでやんすかね?」
矢部「ふん、こんな危険な山、ましてや化け物の相手なんてごめんでやんす。とっとと下山するでやんすよ」
矢部「パワプロくんが生き返ったら恩を着せられるだけ着せてやるでやんす…ぐふふ…」
化け物「ギャオアオオオオ!!!」バッ!
矢部「あ…(察しでやんす)」
みずき「それでどうすれば良いの?」
聖「ご老人は頂上に着けばわかると言っていたが…」
あおい「あわわ!卵が光りだしたよ!?」
聖「む?私のペンダントもだぞ」
キュインキュイン…
みずき「共鳴してるの…?」
あ み 聖「…」ゴクリ
パリ-ン!!
聖「なー!!ぺ、ペンダントが…」
あおい「卵も…割れちゃった…」
みずき「ど、どういうこと!?もしかして…失敗したの?」
あおい「そんな…ここまで来て…」
聖「私たちの気持ちが足りなかったのか?」
あおい「そんな…」
みずき「…ん?何かフラフラするわね」フラフラ
あおい「景色が…歪んでいく…」
聖「何が起きているのだ?」
ウワンワンワンウワンワン…
みずき「パワフル第二通りね」
聖「どうしてこんな所にいるのだ?」
あおい「わかんない…私たちどうしちゃったんだろう」
聖「なー!!あ、あれは!?」
みずき「パワプロ先輩がトラックに轢かれちゃう!?…って直前で止まってるけど…」
あおい「向こうの歩道に矢部くんもいる…もしかして時間が止まっているの?」
聖「なるほど、つまり私たちはパワプロ先輩が事故に遭う直前に時空転移したというわけか」
みずき「で?どうすればいいのよ」
ウワンウワンワンワン
あおい「また空間が歪みだしたよ!」
みずき「そんな!?また戻されちゃうの!?」
聖「みずき!その人形とパワプロ先輩を入れ替えるのだ!!」
みずき「!!」
みずき「わ、わかったわ!」ヨイショヨイショ
聖「パワプロ先輩をみんなで運ぶのだ!」
ウワンワンウワンウワンウワン…
あおい「戻ってきたのね」
聖「パワプロ先輩は!?」
パワプロ「ん?なんでこんな所に…ってみんな何で俺のこと掴んでるの!?」
あおい「パワプロくん!?」
みずき「良かった…生き返ったのね…」グスン
パワプロ「生き返った?俺は練習が終わって帰る途中だったと思うんだけど…」
聖「幽霊時の記憶は無くなったのか…まあ良い。これで一件落着だぞ」
あおい「良かったね、パワプロくん…」ポロポロ
パワプロ「??」
聖「私たち三人以外はパワプロ先輩が死んだことを覚えていないみたいだ」
聖「どうやら大きな力が働いて私たち以外の記憶が操作されたらしい」
聖「まあそんなことはどうでも良いのだ。私たちはパワプロ先輩を生き返らせることができたのだから」
みずき「ちょっと聖~ピッチング練習に付き合ってよ」
聖「わかった。今行くぞ」
聖「む?何か忘れているような気がするぞ?」
矢部「パワプロくんに恩を着せようと思ったのに全部忘れてるなんて…トホホでやんす」
パワプロ「なんのことだい?とにかく矢部くんには負けないからね!」
あおい「パワプロくん…」
みずき「パワプロ先輩…矢部先輩はもう…」
パワプロ「へ?」
あおい「死 ん じ ゃ っ た ん だ よ …」
パワプロ「ええーー!!!?」
よし今度は矢部を生き返らせ…
>>老人「ただしその力を引き出すには本当にその人が大切で必要でなくてはならない存在である事。そしてその人ソックリの人形が必要じゃ」
あっ…(察し)

星屑
パワプロ「俺だけにしか見えてないのか…」
パワプロ「よし!矢部くんを生き返らせよう!ねえ、聖ちゃん?」
聖「…」
矢部「聖ちゃ~ん、お願いでやんすぅ~」
聖「…」ジ-
聖「死者を生き返らせるなんて無理だぞ、パワプロ先輩」
あおい「そうだよ、パワプロくん。切り替えていかなくちゃ」
みずき「私たちが頑張ることがあのメガネへの一番の供養なのよ」
パワプロ「みんな…」
矢部「パワプロくん!ガツンと言ってやるでやんす!」
矢部「やんす!?」
パワプロ「亡き矢部くんのためにも甲子園に行こう!そのためにはひたすら練習だ!」
あおい「そうだね!頑張ろう!」
みずき「さあ!そうと決まれば一緒に走り込むわよ!」
矢部「そ、そんな…聖ちゃん!聖ちゃんならオイラが見えてるはずやんしょ?助けて欲しいでやんすぅ~」
聖「矢部先輩…さよならだ」塩パラ-
矢部「や…ん…す…」サラァァ
パワプロ「あれ?矢部くんは?」
聖「矢部先輩ならみんなに迷惑はかけたくないと言って先ほど成仏したぞ」
パワプロ「そっか、じゃあみんな練習だ!」
一同「オー!!」
終わり
クロノトリガー20周年記念でコラボさせてみたやで
(わかりにくいとこあったら)すまんな
ほな、また…
完投ニキ最高や
「そっか」で済まされる矢部…
パワプロSS記事
<みずきちゃん>
<聖ちゃん>
- 聖「パワプロ先輩を生き返らせる」
- 聖「な、なんとも思ってないぞっ!パ、パワプロ先輩のことなんて!」
- パワプロ「聖ちゃんにささやき戦術のコツを教えて貰った」
- パワプロ「野球辞めてきんつば屋になる」
- 六道聖「言い訳をする人間に進歩は無いぞ」パワプロ「…敬語は?」聖「えっ」
<あおいちゃん>
<みずき&聖&あおい>
<その他>






コメント
ワイがこのスレのコメント乗っ取ってSS書くんゴ!
みずきちゃんを命がけで助ける‼
俺はパワプロ。パワフル高校の四番でオールAだ!
矢部「今日も練習頑張るでやんす。」
星井「みんなナイスガッツを見せるぞ」
パワプロ「よしみんな今日も1日頑張るぞ!」
矢部星井みずき聖あおい「オーッ!」
みずき「じゃあ私が道具取ってきまーす。」
矢部「じゃあ頼んだでやんす。」
パワプロ(この時は誰も知らなかった。みずきちゃんの身に大変な事が起きることを。)
スマン。今日は寝る。
恥ずかしいチラ裏があると聞いて。
※4チラ裏ってなんや?
教えてクレメンス
チラシの裏やで
1時24分から25分の間に何があったというのだ・・・
※1チラ裏すいません、だろ!
※7気まぐれで寝たんだろ。1は無責任だなぁ。
聖ちゃん、しれっと塩を買わされているでやんす!
しかも本物だったでやんす!
いろいろとひどいでやんす!
や矢糞